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ノイペルト
ドイツのハンベルグに、現代随一、おそらく最大のチェンバロ工場がある。当初はピアノを造る会社であったのが、第2次世界大戦後、バロック時代の古楽器にしぼって、チェンバロとクラビィコード専門に生産を続けるようになった。といっても、はじめのうちは古楽器の模倣とコピーで始めたが、次第に設計段階から創意工夫を凝らして改良を加え、それがまたバロック音楽の復興の波に乗って販路が広まったのだと思う。その製品は、終戦直後から日本にも輸入され、放送局も学校や個人用にもノイペルト社が主流品になっている。
ノイペルト社の創業は、1868年、ヨーハン・C・ノイペルト(Johann Chritoph Neupert
1842〜1921)がドイツのニュルンベルグの工場開設から始まった。その後1874年に工場をバンベルグに移して今日に至っている。彼の3人の息子達が家業を継ぎ、上手く行って、まもなくミュンヘンとニュルンベルグにも支店を出すようになった。
ヨーハン・C・ノイペルトは、傍らにバロック時代の古楽器を収集していた。集まるほどに彼はそれらの良さに魅せられて、1907/08年からは自分の工場でチェンバロとクラビィコードも造りはじめた。それがいつのまにか全面的に古楽器生産に切り替えるようになり、彼の蒐集品は、そのまま「ノイペルト音楽史博物館」になっている。
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